グリーン周りのアプローチ方法や打ち方には多くの選択があります。
アプローチは全てウエッジ(ロフト角52度、56度又は、58度)で打つと決めている方もいると思います。
あなたが一番やさしく打てるアプローチで良いと思いますが、グリーン周りの状況によって、打ち方やクラブ選択を考えることでミスを軽減することができます。
アプローチの方法や打ち方の引き出しを多く持つこともゴルフをする楽しみの1つかもしれません。
アプローチの基本は転がしです。
まずは、ピンまで転がせる状況であれば、パターが一番の優先クラブとなります。
ラフがあり、パターでタッチを合わせるのが難しい状況や、ピンまでの間にマウンドや傾斜があり、パターよりはウエッジを使ってマウンドや傾斜を越えて距離を合わせたい場合はウエッジを使っていきます。
バンカー越えではボールを上げていかなければならないので、ウエッジ又は、グリーンエッジからピンまでの距離に応じてクラブを選択することになります。
ピンまでの間に障害物がない場合には、グリーンエッジからピンまでの距離に応じてクラブを選択します。
アプローチは転がしが基本なので、この場合、ボールからグリーンエッジまでの距離(キャリー)とグリーンエッジからピンまでの距離(ラン)を考えることが大切です。
一般的に言われているキャリーとラン比率の目安:
ウエッジ(ロフト角56度) | 1:1 |
ピッチングアイアン | 1:2 |
9番アイアン | 1:3 |
8番アイアン | 1:4 |
一般的に言われているキャリーとラン比率の目安は、当然、アドレス時のボールの位置、ボールのライの状態、グリーンの速さによって変わってきますが、1つの目安として覚えておけば良いと思います。
ピンまでの間に障害物はないけど、パターも使えない、芝が薄い又は、芝が湿ってウエッジだとトップやダフリが怖い状況では、ユーティリティーやウッドクラブでソールを滑らせパター感覚で打つことでミスを軽減することができます。
このような状況では、ユーティリティーやウッドは非常に有効なアプローチ方法です。
グリーン周りのアプローチでは、ピンに寄せ(1~2m以内)1パットで沈めることが理想ですが、ピンに寄せようとして、力んでトップしたりダフったりすることがたびたびあります。
ミスを軽減する打ち方として、フェースをクローズにしてバンスを滑らせる打ち方や、ハンドアップにしてヒール部分を浮かせる打ち方があります。
フェースをクローズにしてバンスを滑らせる打ち方では、アドレスをハンドファーストではなくシャフトを真っすぐに構え、フェースをクローズにします。
フェースをクローズに構えるとバンスが広く使えます。
さらに、ハンドアップに構え、ヒール部分を少し浮かせて打っていきます。
バンスが広く使えるので、フェースが滑るイメージがあり、さらにヒール部分を少し浮かせることで、ダフりを軽減することもできます。
ハンドアップにしてヒール部分を浮かせて打つ方法もダフリを軽減する打ち方の1つです。
簡単に強いボールを打ちたい場合、ハンドファーストに構え、フェースをクローズにし(最初はかなりクローズで打ってみてください)、インサイドアウトに低く打っていく打ち方があります。
アプローチの打ち方の基本である、ランニングアプローチ、ヒットエンドラン、ピンチショットの練習と一緒に、ユーティリティーやウッドクラブでの転がし、ハンドアップに構えてヒールを浮かせる打ち方や、フェースをクローズにしてインサイドアウトに振るアプローチも練習してみてください。
グリーン周りでのアプローチのミスを軽減できると思います。
是非、試してみてください。