練習ボールとコースボールの違いについて
あたなは、練習場で使用しているボール(レンジボール)とラウンドする時に使用するコースボール(公認球)の違いについてご存じですか。
練習場で使用するボールは何故か飛ばないし、弾道が低いように感じたことはないでしょうか。
練習場で使用されているボールが飛ばないのは、ボールの構造がコースボールと違っているからです。
練習場で使用されているボールは単層構造(1ピースボール)か2層構造(2ピースボール)で、コースで使用するボールは3層構造(3ピースボール)又は、4層構造(4ピースボール)になっています。(今では、5層構造のボールも市販されています)
ボール内部のコア部分が外層カバーに包まれている構造が2層構造で、コア部分が中間層に包まれ、それが外層カバーに包まれている構造が3層構造です。
4層構造はコア部分が2重になり、その部分が中間層と外層カバーに包まれている構造です。
単層構造や2層構造と違って多層構造になると中間層とコア部分の材質の違いにより、「打感」、「スピン性能」、「反発係数」に違いが出てきます。
練習場で使用されているボールとコースボールでは、レンジボールの方が①弾道が低い、②スピン量が少ない、④反発係数が小さいので飛距離がでないという違いがあります。
レンジボールで練習する場合には、このボール特性を理解しておくことは重要なことです。
レンジボールはコースボールに比べて、飛距離が1ピースボールで約10%、2ピースボールで約5%落ちると言われています。
練習場での飛距離表示も使用されているレンジボールに合わせて表示されていますので、あなたの各クラブの飛距離の目安を作る場合は、練習場での飛距離プラス約5~10%飛んでいると判断します。
飛距離の差はあなたのヘッドスピードとシャフトの長さが長いほど差がでますので、練習場で、実際コースボールを使って、何%位の違いがあるか、又、弾道の違いを確認することをお勧めします。
練習場によっては、コースボールを使用している所もあります。
レンジボールは軽く曲がりやすいので、練習場でドライバーを練習する時にはレンジボールの特性を知らずに、弾道が低いとか、スライスしてしまうとかで球筋を修正しようとすると、かえってスウィングを壊す要因となってしまうので注意が必要です。
練習場で多少スライスぎみでも、コースボールではストレートボールになります。
練習場で左への曲がりが強い場合には、コースで引っ掛けやチーピンのでる確率はかなり高くなります。
私もゴルフを始めて暫くは、レンジボールの特性を知らずに、スライスばかりしている球筋を修正しようとして、スウィングイメージが解らなくなった記憶があります。
ボールの特性として気温が5度下がると、距離が2ヤード落ちると言われています。
あなたも経験があるように、冬場と夏場のランウドでは、ボールの飛距離が大夫違ってきます。
気温差が極端な場合には、1クラブ以上も差が出ることになります。
この気温差による飛距離を考慮に入れることで、冬場にラウンドする時に、グリーン手前の大ショートを防ぐことができます。
現在、私はコースボールとしてブリジストンのツアーBのXを使用しています。
このモデルには、XとXSの2種類がありXがディスタンス系、XSがスピン系となっています。
構造は4層構造(4ピースボール)でXのキャッチフレーズが「風に強い飛びのX」、XSのキャッチフレーズは「スピンとソフトフィールのXS」となっています。
Xは外層の材質にソフトウレタンを使用し、ボールが滑りにくいスリップレスバイトコーティングが施されているため、ヘッドにボールが食いつくよな設計になっています。
コア中心部と外側の硬度差(内部が軟らかく、外部が硬い)があるため、フルショット時のスピン量が減り、風に強い設計になっています。
ちなみに、プロの選手でこのボールを使用しているのは、タイガー・ウッズ(XS)、マット・クーチャー(XS)、池田勇作(X)、宮里優作(X)、宮本勝昌(X)、松田鈴英(X)、大里桃花(XS)です。
糸巻ボールを使用していた時に比べ、クラブの進化同様、ボールの進化もすごいものがあります。
まとめ
練習場のレンジボールはコースボールと違い、飛距離も落ち、弾道も低いことを理解した上で、あなたの飛距離を確認をすることが重要です。
練習場では、ドライバーが多少スライスする球筋でもコースボールではストレートに近い球筋になるので、スライスを修正する必要はありません。
練習場では、スウィングのイメージ作りやアプローチ、あなたのスウィングテンポを確認する気持ちで練習してください。
ボールもクラブ同様、進化しているのであなたに合ったボール選びをすることでゴルフがもう1歩楽しくなります。