ゴルフでドライバーシャフトの特性と選択

ドライバーシャフトの特性と選択

あなたはドライバーシャフトを交換したいと考えたことはありますか。

交換したい理由として、シャフトの長さを変更したい、ボールの飛距離を伸ばしたい、ボールの方向性を良くしたいと考えて交換するケースが多いと思います。

確かにあなたに合った適正シャフトが見つかれば、ボールの飛距離も伸び、ボールの方向性も良くなります。

ドライバーシャフトの交換時には、予備知識としてシャフトの特性くらいは頭に入れておくべきです。

シャフトの基本的な知識として、①重さ、②硬さ(フレックス)、③長さ、④トルク、⑤キックポイントがあります。

クラブの総重量はシャフトの①重さによって左右されるので、あなたに合ったクラブの適正総重量からシャフトの重さ(40g台、50g台、60g台、70g台)を考える必要があります。

②硬さを示す表記として、硬い順にX、S、SR、R表示がされていますが、硬さに関する規格はありませんので、各メーカーによって硬さ(フレックス)は異なります。

③はシャフトの長さです。④のトルクはシャフトのねじれの強さを示しています。

トルクのイメージが分かりやすいたとえ話は、車の「ハンドルの遊び」です。

ハンドルの遊びが少ない=トルク値が小さい⇒ねじれにくいシャフト、ハンドルの遊びが多い=トルク値が大きい⇒ねじれやすいシャフトとなります。

トルク値が小さなシャフトはプロ選手や上級者が好んで使用するシャフトで、クラブヘッドの操作性が良く、フェードやドローボールを打ち分けたい方に向いているシャフトになります。

トルク値が大きいシャフトはクラブヘッドの操作性は悪くなりますが、スウィングの安定性に欠けている方でも、シャフトのねじれが大きいので球筋は安定するかもしれません。

⑤キックポイントはスウィングした時にシャフトのどの部分がしなるかを表したものです。

主に、先調子、中調子、元調子の3つでキックポイントを表しています。

その他に、先調子と中調子の中間の「先中調子」、中調子と元調子の中間の「中元調子」があります。

シャフトの剛性分布を見ると分かるのですが、基本的に3つ(先、中、元調子)共に先端部が柔かく、手元が硬くなっています。

先端部の柔らかさの度合いが先>中>元の順で、手元の硬さの度合いが先>中>元になっています。

先調子のシャフトは、3つのキックポイントの中で先端部が一番柔らかく、手元が一番硬くなっています。

元調子のシャフトは、3つのキックポイントの中で先端部が一番硬く、手元が一番柔らかくなっています。

中調子が先調子と元調子の中間ということになります。

それぞれのキックポイントはどのようなスウィングタイプの方に合っているかですが、先調子のシャフトは、3つの中で先端が一番柔らかくなっているので、しなり戻りが速くヘッドが走るタイプです。

特徴として、つかまりが良く、球筋は高いボールとなるため、スライサーの方やヘッドスピードが遅い方に向いているシャフトと言えます。

ボールのつかまりが良いのでフッカーには向いていないかもしれません。

元調子のシャフトは、3つの中で手元が一番柔らかくなっているので、3つの中ではしなりを感じないタイプです。

特徴として、ボールがつかまりずらく、球筋は低いボールとなるため、フッカーの方やヘッドスピードの速い方に向いているシャフトと言えます。

中調子のシャフトは先調子と元調子の中間で、最近の純正シャフトのキックポイントは中調子が多いと思います。

キックポイントの他にシャフトには粘り系と弾き系の特徴があります。

シャフトの先端部がどれだけ柔らかくなっているかで、粘り系と弾き系に分かれます。

粘り系シャフトは、先端部が粘っこく、ゆっくりとしなり戻るため、スウィンガータイプに向いているシャフトで、切り返しでシャフトのしなりを感じ易く、間(ま)を作りやすいシャフトと言えます。

弾き系シャフトは、先端部を硬くしてあるので、スウィングテンポの速いハードヒッターに向いているシャフトと言えます。

まとめ

ドライバーシャフトを交換する場合には、シャフトの基本的な知識として、①重さ、②硬さ、③長さ、④トルク、⑤キックポイントを頭に入れて、試打することをお勧めします。

シャフトの交換も、クラブの交換時と同様、試打を繰り返し、測定器でヘッドスピード、飛距離、ボール初速、スピン量等のデーターを解析しながら、あなたに合った適正シャフトを見つけていくでしょうが、あなたのスウィングの調子が良い時に試打することを強くお勧めします。

 

 

 

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