ゴルフでグリーンの芝目と傾斜を読んでパット数を減らす
グリーン上でパット数を減らすためには、グリーンの芝目と傾斜の読みが必要です。
日本で使用されているグリーン芝は高麗芝とベント芝です。
日本では約9割以上はベントグラスに属する芝が使用されています。
ベント芝の場合には、あまり芝目には影響を受けず、グリーンの傾斜を読むだけでいいと聞いたことがあるかもしれません。
確かにベント芝は芝が柔らいのでそれほど芝目に影響を受けないと思います。
一方高麗芝はベント芝に比べて芝が硬いので芝目の影響を受けますので、芝目の知識も持っていた方が良いです。
芝目の基本的な知識としては、芝目は水、日光、風の影響により変るということです。
芝は水の方向に向かって伸びるので、川や河川の方向に順目となります。
芝は太陽に向かって伸びるので、西側が順目となります。
山からの風で山を背にして前方が順目となります。
芝目の影響度は水、日光、風の順で影響がでます。
順目では光が当たると、薄緑色となり、逆目は濃緑色となります。
テレビでゴルフ観戦をしている時に、フェアウエアの芝色が薄緑色と濃緑色の縦じまになっている様子を見ることがあると思いますが、これが順目と逆目の色合いです。
余談ですが、フェアウエアで打つ場合には、順目の方がヘッドが滑りやすいので易しく打てます。
逆目の場合には、順目ほどヘッドが滑らないためヘッドが刺さってダフる傾向にあります。
ライが平らなのに何故ダフるんだろうと疑問に思ったことはありませんか。
話をグリーンの芝目に戻しますが、水、日光、風の他にプレーヤーの足跡による影響があります。
特にカップ周りではプレーヤーの足跡の影響を受けるので、必ずパットを打つ時にはカップ周りの状態を確認することが大切です。
次に傾斜に関してですが、傾斜(勾配)が1%とは、10mの距離で高低差が10cmになることを言います。
これを角度に変換すると、約0.6度となります。傾斜角が1度以下であれば、ほぼ平らに見えるレベルです。
傾斜角が1~2度位になると少し傾斜があり、上り下りラインでパターのタッチを合わせないと上りラインでショート、下りラインでオーバーといった感じです。
傾斜角が2~4度あると強い傾斜でパターのタッチはむずかしくなります。
傾斜角4度以上は2段グリーンのようにかなり強い傾斜で上り下りラインのタッチはかなりむずかしくなるイメージです。
傾斜に関しては、その日のコースの練習グリーンで平らな距離5m、10m、15mのパットの振り幅の目安を作っておき、傾斜による上り下りラインのタッチを合わせることになります。
残り距離が何mにせよ、カップまでの傾斜がきつい場合は、ボールがカップに入る入口(12時を正面時計として何時から入るかを想定する)を想定してタッチを合わせていきます。
傾斜がきつい場合は、タッチにもよりますが、ボールの重力も加味して厚めに膨らませる必要があるかもしれません。
まずは、ボールがグリーンに乗った時点で、グリーンの高低差を確認しながらグリーンに歩いていきます。
ボールをマークしてグリーンの傾斜がスライスラインであれば、ボールとカップを結んだ直線より右側中央からボール側とカップ側のどちらが高いかを確認します。
ボールとカップを結んだ直線の右側中央からみるという意味は、低い所から高い所を見た方が高低差と傾斜ラインが見やすいからです。(フックラインであればボールの左側中央から高低差と傾斜ラインをみることになります。)
日本のグリーンの芝は約9割は、芝が柔かいベントグラスに属するベント芝なので芝目による影響は少ないが、高麗芝などでは芝目の影響をうけるので、芝目に関する基礎知識は持っていた方が良いです。
グリーンの高低差や傾斜は、グリーンの花道から歩いていく時に確認します。
高低差や傾斜の度合いは、傾斜の低い方から見たほうが見やすくなります。
パットを打つ順番がくるまでに高低差、傾斜の度合い、ボールの打ち出す目標方向を決めておく気持ちで、同伴者に迷惑をかけない迅速なプレーでゴルフを楽しんでください。