スコアーを縮める鍵はパット数
ゴルフは、できるだけ打数を少なくして18ホールのトータルスコアーを競い合う競技なので、いかにミスを少なくしトータルスコアーを縮めるかが勝負です。
スコアーを縮めたければ、パット数を減らすことです。
トータルスコアーの約40%を占めるパット数が減れば、スコアーは劇的に良くなります。
ボールがグリーンにオンして、必ず2パットでそのホールを上げればパット数は36です。
グリーンで3パットばかりしていたら、パット数は54となりこの差はれきぜんです。
パットの苦手な人が、1~2mの距離を入れる確率が高くなれば、スコアーはかなり縮まります。
パット練習は家でも簡単にできるので、練習用マットを買って練習してみて下さい。
短いパットに関しては、かなり自信がつきます。
ラウンドする前には、コース場の練習グリーンでパット練習をします。
その時、コースのグリーンの速さとタッチを把握することが大切です。
5m、10m、15mの3つの距離で、ボールの転がるスピードを把握します。
今日は、グリーンが早いとか、遅いとか言いますが、練習する前にグリーンのマスター室の前に掲示されている「本日のコース情報」に記載せれているグリーンの速さを確認しておきます。
情報にはグリーンの刈り高(単位はミリ)と速度(単位はフィート)が表示されています。
「刈り高」は芝の長さで、一般的にアマチュアの場合は3.5~4.5mmが多いです。
競技会では3.0mmにすることもあります。
芝が長い方がボールのスピードは遅くなります。
「ボール速度」は、転がす角度が20度のスティンプメーターと言う器具を使い、転がったボールの距離で速度を表しています。
1フィートが約30cmなので、今日のグリーンのボール速度が10フィートであれば、ボールは3m転がることになります。
一般的な速度は8~9フィート、女子のプロ選手権大会で9~11フィート、男子のプロ選手権大会では10~12フィート位です。
毎年4月、ジョージア州オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催されるあのマスターズのボール速度は、14~15フィートというからもの凄い速さになります。
まさにガラスのグリーンですね。
各ホールでパッティングする時には、グリーンの高低差を確認する目的でグリーンの手前から歩くようにすると、グリーン全体の高低差がわかりパッティングの参考になります。
ボールが左に曲がる幅が小さいパットでは、カップの右端内側、左に曲がる幅が大きい場合にはホール右端外側へボール1個分というように打ち出す目標を明確に決めることです。
目標が明確になったら、後はタッチを合わせます。
タッチはボールスピードを意味し、タッチが合っていれば、カップ1個分右端外側と読んだボールが左に切れてカップにボールが吸い込まれていきます。
もし、タッチが弱ければボールは手前から左に曲がり、タッチが強ければ、ボールはカップ右横を通り過ぎてしまします。
タッチを押し出す力で調整してはいけません。
パッティングのストロークはグリッププレッシャーをできるだけ弱くし、ストロークのスピードは一定に保つことが重要です。
下りラインからパッティングする時には、タッチは弱くなります。
あまり下りラインを意識し過ぎるとタッチがかなり弱くなり、グリッププレッシャーが緩んでしまいショートする結果となってしまいます。
下りラインからは、1打目が入らないまでも、2打目は上りラインが残るようにしっかりタッチを合わせます。
パッティングでは、傾斜にもよりますが下りラインよりも上りラインの方が強めに打てる分易しくなります。
曲がりが強い傾斜のラインでは、ボールが曲がる頂点に目標を定めます。(直線的に合わせる)
ボールの重力も加わるので、曲がり幅を深めにとって打ち出す目標ポイント決めることが大切です。
パッティングの前提として、高低差が大きいグリーンのアプローチではカップ手前を狙ってボールを打っていきます。
曲がりが大きいグリーンのアプローチではカップに対してストレートラインの場所を狙ってボールを打っていきます。
パッティングはボールの曲がり幅を読むことも重要ですが、なにより距離感です。
グリーンのボールがオンしたら、必ず、2打以内でしとめるタッチの感覚を練習場で磨いてください。
パッティングで重要な事を言い忘れましたが、それはボールを打った後、絶対に頭を動かさないことです。
短いパットになると、ボールを目線で追いかけ頭が上がってボールが左右に散らばってしまいます。
目線は動かしても頭は絶対、動かしてはいけません。
まとめ
パッティングはゴルフのスコアーをまとめるカギとなります。
1~2mの距離を確実に沈めることができれば安定したスコアーを得ることができます。
パッティングのタッチと距離感は、ストロークの大きさで決め、グリッププレッシャーはできるだけ弱くし、ストロークのスピードを一定に保つように打っていきます。
打った後は、絶対頭を上げてはいけません。
グリーンは、パッティングでストロークとタッチを合わせてカップインを狙う楽しいエリアです。
グリーン上で思いっきりパッティングを楽しんでください。