ゴルフは、できるだけ打数を少なくして18ホールのトータルスコアーを競い合う競技なので、いかにミスを少なくしトータルスコアーを縮めるかが勝負です。
ミスの中でも、OBの連発、池ポチャ、ダフリ、パット数が多いは、致命的で、いつになってもスコアーを縮めることはできません。
スコアーを縮めたければ、パット数を減らすことです。
トータルスコアーの約40%を占めるパット数が減れば、スコアーは劇的に良くなります。
ボールがグリーンにオンして、必ず2パットでそのホールを上げれば、パット数は36、グリーンで3パットばかりしていたら、パット数は54、この差はれきぜんです。
パットの苦手な人が、1~2mの距離を入れる確率が高くなれば、スコアーはかなり縮まります。
パット練習は家でも簡単にできるので、練習用マットを買って練習してみて下さい。
短いパットに関しては、かなりの自信に繋がります。
アプローチも、ピンそば1~2m以内に寄せる確率が高くなれば、スコアーを縮めることができます。
練習場では、できるだけ多くの時間をアプローチの練習に費やした方が、スコアーを縮める近道です。
パット以外でスコアーを縮めるためには、基本的なグリップ、アドレスを含め、練習場でアイアンとドライバーのスイングイメージ、スウィング作りで重要な前傾姿勢と体のスウィング軸を感覚として焼き付けることが重要です。
練習場では、その日の練習ポイントを決め、時間をかけてじっくり練習しましょう。
定期的にあなたのスウィングを動画やビデオに撮って見ることも必要です。
動画やビデオで、あなたのイメージしたスウィングと実際の体の動きがマッチしているか確認することは大切です。
練習場では、①グリップ、②アドレス、③アプローチ、④アイアン、⑤ドライバー、⑥パット、⑦バンカーの練習ができるので、練習目標を決めて練習することが大切です。
あなたに合ったグリップを見つける
グリップの握り方は、オーバーラッピング、インターロッキング、テンフィンガーグリップの三つがありますが、自分が握りやすいグリップを選択すれば良いと思います。
スクエアーグリップにするかストロンググリップにするかは、練習場でいろいろ試すことで、自分に合った握り方を探すことが重要です。初級者レベルの方には左手のストロンググリップをお勧めします。
いくら良いスウィングを身に着けても、グリップが悪ければスウィングの再現性を得ることはできません。
スランプに陥った時には、必ず、スウィングだけでなく、グリップ、アドレスといった基本的なことに戻って考えなおすことが大切です。
打ち出す目標方向を変えながらアドレスを確認する
アドレスは非常に重要で、基本的には、肩、腰、膝をボールに対してスクエアーに構えます。
練習場では、アドレス後、自分が目標としているターゲット方向にボールが飛んでいくか、目標方向を変えながらボールの目標確認をすることが重要です。
例えば、アドレスが右に15度傾いていて、ボールがまっすぐ飛ぶと仮定した場合、10ヤードの距離で約2.5ヤード右にボールが飛ぶといいます。
距離が出れば、100ヤードで約25ヤード、200ヤードで約50ヤード右にずれることになってしまいます。
スウィングが悪いというケースはありますが、まずはアドレスの取り方をしっかり確認することはゴルフの基本です。
基本が間違っていると、どんなに良いスウィングイメージを持っていてもボールを目標方向に飛ばすことはできません。
アドレスをとった時、目標方向に視線をうつし(頭を上げず、視線を目標方向にずらす)、その時の見え方や、左肩の位置をしっかりやきつけておくようにします。
最初はツアースティック等を使って、アドレスがスクエアーになっていることを確認してみて下さい。
コースにでると、風景の影響や、ティーマーカーの方向に惑わされて正しくアドレスが取れない状況が多々あります。
コースでは、ボール前方1m先にスパットを見つけ、そのスパットにヘッドを合わせる習慣にするとアドレスの狂いも少なくなります。
私は必ず、前方にスパットを見つけてアドレスを取るようにしています。
練習場では、短い距離からドライバーまで、アドレスとボールの飛球方向の確認を目標方向を変え、何度も確認することです。
アプローチの練習ポイント
アプローチはスコアーを縮める為には非常に重要です。
練習場では、6割以上の時間をアプローチの練習に費やすことをお勧めします。
アプローチ練習はスウィングのイメージ作りにも役立ちます。
練習として、サンドウエッジを持ち、パターの要領で真っすぐ引き、頭を動かさずにボールを打った時の、体のスウィング軸を感じることが大切です。(パターと同じように、力を入れず、ボールを上げようともしません。)
ボールの赤道より下にヘッドが当たれば、クラブのロフト通りにボールは上がります。
ロフトの少ない番手に変えれば、ボールは低く飛び出しランが多くなります。
距離を出したい場合は、パターの要領でテークバックを大きくして振れば、距離が延びます。
次は、ヘッドを少しオープン(ヘッドの先端が時計の1時を指す位)に開いて、先ほどの要領で振ります。
先ほどよりボールが高く上がります。
パターの要領で打ってフィニッシュした時、体の中心(首の付け根)にスウィング軸ができ、左脇が締まるような感覚を大切にしています。
20ヤード以内であれば、テークバックを小さく、右肘が曲がらない程度なので、この打ち方で何ら問題ありません。
慣れてきたら、テークバックでコックを使いながら打つ練習も取り入れてみて下さい。
ラウンドでアプローチがよくトップする方には、テークバックでコックを使った方が鋭角にボールを捉えることができるのでお勧めです。
アプローチは距離を出すものではないので、大きくテークバックする必要も、フォローを長くとる必要もありません。
30~100ヤード以内では、テークバックで右肘が曲がってくるので、切り返しで左腰からゆっくり回すようなイメージが必要です。
フィニッシュで感じる、体のスウィング軸と左脇が締まるイメージ(軸がぶれないイメージ)感覚は非常に重要です。
アプローチは、距離をかせぐものではなく、方向性と距離感が重要になります。
方向性は正しいアドレスから、距離感はテークバックの大きさ又は、感性と言われますが練習場では、テークバックの大きさで自分の距離の目安を作りながら、感性を磨いてください。
アイアンの練習ポイント
アイアンのスウィングイメージはダウンブローが鉄則です。
ダウンブローにボールを打つには、グリップがボールより先に出て打つ、所謂、ハンドファーストの形でボールを捉えることが重要です。
ハンドファーストの動作を意識し過ぎると、腰が回らない、右肩が下がる、グリップが前に出過ぎといった原因で、引っ掛け、ボールの手前を打つダフリ、右へのスライス、シャンクといった全く不安定なスウィングになってしまいます。
トップからの切り返しは必ず下半身主導で行います。左腰(ヒップターン)から切り返すことで、グリップがインサイドから入りやすくなります。
左腰の回転(ヒップターン)は、前傾姿勢を維持しながら体のスウィング軸が崩れないように左のお尻が後方から見えるようなイメージで左に低く振り抜いていきます。
ゴルフでトップからの切り返しはゴルフスウィングの肝です。
トップで間(ま)を作った後、下半身主導で、グリップを落下させ、グリップがボールを通過した後、ヘッドがボールを捉える(ハンドファースト)イメージです。
グリップをインサイドから落下させるというイメージは、右肘を右脇腹に降ろしてくるようなイメージがないと手先で打ってしまうことがあります。
この時、胸又は、頭は右を向いているイメージです。
ボールを捕らえた後は、右腕が伸び、グリップを低く左に振りぬいていきます。
グリップはインサイドから入り、インサイドへ低く抜けていくイメージです。
私の場合、ヘッドに遠心力が働いているので、ヘッドがボールを捕らえ、右腕が伸びていく時に、右手の掌を遠心力が働いている方向に押しながら左に振っていくイメージをもっています。
低く振っていこうとするイメージが強すぎると、グリップを落下させる時に右肩が下がって、右へプッシュアウト又は、ダフリとなってしまいます。
左へ振っていくイメージが強すぎると、切り返しで右肩が前に出て、ひっかけとなってしまいます。
目とボールの距離を一定に保ちながら振るイメージも必要です。
ユーティリティーのクラブもシャフトが多少長いとはいえ、アイアンと同じスウィングイメージで問題ありません。
コースに出ると、木が邪魔で低いボールを打たなければならない、又は、高いボールを打たなければならないケースがあります。
高いボール、低いボールを打つ時には、ボールの位置とクラブの開き具合を練習しています。
通常のボール位置は、左足踵延長とよく言われますが、始めに素振りをして、ヘッドが地面のどの辺りに落ちているか確認します。
その位置が、自分にとっての最適のボール位置になります。
高いボールを打つ時のボール位置は通常より左で、低いボールを打つ時には右になります。
イメージとしては、高いボールを打つ時は右肩を少し下げ、視線を高い所に置けば、自然に右足に体重がのるイメージで練習しています。
低いボールを打つ時は、視線を低い所に置けば、自然に左足に体重がのるので、ヘッドを低く出していく練習をしています。
アイアンに限らず、全てのスウィングにおいて体のスウィング軸を安定させる事を重点に練習しています。
基本的な考え方を理解しながら練習を重ね、楽に打てる、あなたのスウィングを作り上げていくことが大切です。
ドライバーとウッドの練習ポイント
ドライバーのスウィングイメージはアッパーブローです。
ティーアップしているのでアッパーブローのイメージはわくはずです。
スウィングイメージはアイアンと同じです。
使用クラブの中でシャフトの長さが一番長いドライバーは、スウィング軌道がアンアンに比べてフラット軌道になるのでタイミングの取り方が難しく感じます。
ドライバーはアイアンと比べてフラット軌道で、アッパーに振っていくという基本を理解し上で、自分のスウィングイメージを作り上げていくことが必要です。
アイアンの練習課題である高いボールと低いボールの打ち方ですが、ドライバーの場合には、ティーアップしているので、ティーの高さを調整すして打ち分ける方法が一番簡単です。
ドライバーは、ラウンドの中で、18ホール中14ホールをスタートで打つので、そのホールを気持ちよくラウンドするためにも安定したドライバーのスウィングを作り上げることが重要です。
ドライバーを飛ばしたいと思うと、ついつい力が入り右にも、左にもボールが飛んでしまいます。ドライバーではミート率をあげることが重要です。
ミート率を上げる練習として、テークバック、切り返し、フィニッシュをゆっくり振りながらスウィングイメージをチェックすることが大切です。
同時に、スウィングイメージで重要な体のスウィング軸の感覚がしっかり身につけるように練習しています。
ウッドに関しては、アイアンと同様ダウンブローに打つイメージを持っています。
ボールの手前から払うような打ち方も練習しましたが、どうしても昔からダウンブローで打つイメージが抜けないため、今でもダウンブローのイメージで打っています。
パットの練習ポイント
パッティングスタイルに形無しとよく言われます。
パッティングスタイルはボールを打った後、必ず頭を残す事と、グリッププレッシャーをかけず、ボールを目標方向に軽く押し出すイメージが重要です。
テークバックは打ち出す方向にまっすぐ引いて、目標方向に押し出す感じで打っています。
テークバックした後、切り返しで少し間ができるようなタイミングで打つとリズムがでます。
パターの距離感は、感性で打つ感じですが、始めは5m, 10m, 15mの距離に応じたテークバックの目安を作りながら、感性を磨がく方が良いと思います。
私は、普通に歩いて6歩で5mの距離を持っています。
長い距離の場合には、必ず、その距離の半分の距離又は、1/3の距離まで戻って曲がりの確認を行うようにしています。
パット数はラウンドスコアーの約40%を占めているので、パット数を縮めることはイコール、グロスのスコアーを大きく縮めることに繋がります。
私の年間平均パット数は31なので、いつも30前後のパット数を目標においています。
グロスのスコアーを縮めたければパッティングの練習をすることが一番の近道です。
繰り返しになりますが、パッティングで特に重要な事は、打った後、頭を絶対動かさない事です。
バンカーの練習ポイント
バンカーの得意な方を見ると羨ましく思います。
私もあまりバンカーには自信がないので、いつもトップするんじゃないかなと恐怖心にさいなまれながれ打っています。
バンカーで打つ時にはフェースを開き、早めにコックを使って打っています。
ボールの手前2~3cmにヘッドのヒール側から入れて、低い位置に収めるように振っています。
バンカーはフェースを開いて打っていくので、ある程度テークバックを大きくし、ゆっくりしたタイミングで打ちます。
バンカーで力を入れて振ってしまうと、トップやダフリの原因となるので、できるだけゆっくり振るイメージで振ります。
もう一点気を付けている点は、低く左に振って、フィニッシュでシャフトを立てていくイメージです。
バンカーが硬い場合は、ヘッドを開かず、多少ハンドファーストぎみに振っていきます。
バンカーが硬い場合は、トップするんじゃないかと恐怖心ばかりですが、力を抜いて自信を持って振っていきましょう!